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中国語の方言

中国には全体の90%以上を占める漢族の他に55の少数民族が住んでいて、それらの民族は中国語とは系統の異なるチベット語・アルタイ語・モンゴル語・朝鮮語などの言語を話します。しかし漢族の言語である中国語(漢語)の中にも数多くの方言が存在します。細かく分ければきりがないのですが、一般に大きく分けて以下の8つの系統があると言われています。

北方方言

北京語を代表とする長江よりも北の地域で幅広く利用されている方言です。中国の標準語である『普通話』もこの方言をベースにしています。漢族の70%以上がこの方言を話します。四川省などの方言も大きく分けるとこの北方方言に属します。

吴方言

『吴』は現在の江蘇省や安徽省など一帯のことを指します。中国一の大都市である上海で利用されている上海語が代表的な方言です。漢族の約8.4%がこの方言を話します。

湘方言

『湘』とは湖南省のことを指します。唐辛子を大量に使った湖南料理のことを湘菜といいますね。湖南省の省都である長沙で使われる長沙語などを代表とする方言です。漢族の約5%がこの方言を話します。

赣方言

『赣』とは江西省のことを指します。江西省の大部分でこの方言が利用されていて、漢族の約2.4%がこの方言を話します。

客家方言

客家(ハッカ)は中国で唯一特定の地域に根差していない民族で、客家方言は客家によって話されている方言になります。客家は日本でも商売上手や頭脳明晰というイメージがあり有名な民族ですね。客家は福建省南部・広東省東部・台湾を中心に、それ以外の地域にも点在しています。漢族の約4%がこの方言を話します。

閩北方言

『閩』とは福建省のことを指します。福建省は海や山に囲まれた複雑な地形や同族同士の結束を大事にする民族性がゆえに、近代まであまり他地域の影響を受けずにきました。そのため福建省は中国語の方言の大半が集まっている方言のるつぼとも言われています。閩北方言は福建省の北部で利用されている方言で、漢族の約1.2%が利用しています。福建人は海外へ移住する人も多いので、海外華僑の間で利用されることも多いのが特徴です。

閩南方言

アモイ近辺の福建省南部や台湾、広東省東部などで利用されている方言です。漢族の約3%がこの方言を話します。閩南方言も閩北方言と同様に海外華僑の間でよく利用されています。

粤方言

『粤』という漢字は広東省のことを指し、粤方言はいわゆる広東語のことです。広東省、広西省、香港、マカオなどの地域で話されている方言です。日本人にとってはジャッキーチェンやブルースリーなどの香港映画で耳にすることも多い方言かと思います。漢族の約5%が粤方言を話します。中国語の日常会話では広東語のことを『粤語』や『白話』などと呼ぶことが多いです。